
シトシトと雨が降る土曜日。タカ・イシイギャラリーにて毎年行われている荒木 経惟の写真展「69猥景」を見て参りました。

場所は、下町情緒が残る江東区清澄白河。...とは言っても、来るたびに思うのですが、下町情緒というものは確実に無くなりつつあります。緑あふれる清澄公園があったり、野良猫が裏通りをのんびり歩いていたりして、非常に静かな住宅街なのですが、近年のマンション建築ラッシュの波はこの辺り一帯にも及んでいるようです。

とくに、地下鉄大江戸線がひかれたからでしょうか、川沿いには、ずらりとマンションが並んでいました。以前は水上バスが走っていたのですが、大江戸線が出来てからは、廃止してしまったようです。残念。

そんな中、タカ・イシイギャラリーは、隅田川近くの、この巨大な倉庫の中にあるのです。

向かいにはコンクリート工場があったりして、とてもアート・ギャラリーがあるような雰囲気ではありません。しかしながら、そのギャップが、ここの面白いところです。荷物運搬用の大きなエレベーターで5階まで上がると、そこはもう別世界です。いくつものギャラリーが、5Fから7Fまでひしめいています。

今回の「69猥景」とは、アラーキーが69歳になったので、6 x 9判にて撮影したモノクローム・プリントの展示にしたのだとか。
69のカメラなので、撮るとすべて猥褻な写真になるのだそうです。そうなるのは、自分のせいじゃないと。ハハハ。

これらの作品で、アート気取りの写真家達をぶったたくのだとか。アラーキー、相変わらずの天才振りです。

ずらりと並ぶ大きなモノクロームプリントの数々は、さすがに圧巻です。エロティックな臭いが、写真から漂ってくるようです。

絡み合う「生(性)」と「死」のイメージ。荒木経惟69歳。ますますパワー溢れてます。それにしても、アラーキーの展示なのに、もう少し見に来る人がいてもいいような気がしました。

やはり、ここが都心からはなれているのと、場所が非常にわかりにくいからなんでしょうか...。

とにもかくにも、今回も観てみて良い刺激となりました。
展示は6月20日(土)まで。


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